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信州のココが好き。信州のココが好き。

漫画家 石塚真一さん

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© 2005 石塚真一/小学館

信州、そして信州の人が好きです。
漫画「岳」の舞台として描いた北アルプスの山々、安曇野の澄んだ空気、独特の文化を感じさせてくれる松本や伊那谷、天竜川、諏訪湖、高遠の桜、爽快なビーナスラインや軽井沢など、きりがありませんね。

小諸

郷愁あふれる小諸の街

そんな大好きな長野の中で、僕が幾度も通ったのが古城の町、小諸です。あの、郷愁あふれる町から何度浅間山を見上げたか…。
今思うと、小諸へ行き一人散策することは、僕が物語を創作する上で必要不可欠だった時間のように思います。

島崎藤村の詩を口ずさみながら古城を歩いていると、言葉にはできないロマンを感じます。
ピリッと冷えた冬の懐古園、雪を踏みながら高台まで歩けば眼下に流れる千曲川、透き通った青い空と浅間山からたなびく白い煙…素敵ですね。

小諸のことを書いていたら、すっかり行きたくなってしまいました。小諸なる古城のほとり雲白く…。
ああ今すぐ行きたい信州へ。
ありがとう小諸!ありがとう信州!

– Profie –
041971年、茨城県生まれ。アメリカの大学に進学し、ルームメイトに誘われクライミングの虜になる。日本に帰国後は会社員を経て、独学で漫画家を目指す。2003年から『岳』の連載を開始。同作で2008年に第1回マンガ大賞を、2009年に第54回小学館漫画賞一般向け部門を受賞。2011年『岳』が小栗旬、長澤まさみ主演により映画化される。現在ビッグコミックにて『BLUE GIANT』好評連載中。

信州のココが好き。