信州のココが好き。

私の母は上田市の隣、青木村の出身で、質屋を営んでいたんです。小さい頃は親戚一同が集まって、お味噌を仕込むなんてこともやっておりました。近くには国宝の大法寺三重塔や田沢温泉があり、今でも伺うのがとても楽しみな場所のひとつですね。

今年は真田幸村の郷として上田が注目されているのもうれしいです。信州に行くと自然からインスピレーションを受けられますし、英気を養える気がします。それに、人がやさしい。温かみがあって、ざっくばらんで自然と交流が深まるところが大好きです。

あと美味しいものがいっぱい。小さい頃は田舎に帰るとおじいちゃんが鶏を絞めて鶏すきを作ってくれたんです。それが本当に美味しかった。いろんなところに自然の美しさが満ち溢れていますね。昨年からは日本の名城に華をいける「名城シリーズ」もはじめておりますので、ぜひ上田城でも華のおもてなしができたらいいなと思っています。

– Profie –
華道家。｢美をつむぎ出す手を持つ人｣と評され、日仏交流150周年フランス広報大使、オランダチューリップ大使を務め、海外でも活動を展開している。着物やガラス器のデザイン及びプロデュースをはじめ、花と建物のコラボレートとなる個展“歴史的建築物に挑む”シリーズも開催。新潟市旧齋藤家別邸「華道家假屋崎省吾の世界展」は3月24日～4月9日まで開催が決定している。「花育」、少子化問題にも積極的に取り組んでいる。