シルク衣裳展示会【2日目】
- 入場自由(予約不要)、体験・ワークショップも当日受付

銀河シルクのベストを大切な人に贈りまショウ
昔懐かしい羽織下の織りを復活
かつて岡谷は、シルクの都と謳われ、世界の一大製糸業地でした。そして屑糸や真綿糸を利用して板織りによる「羽織下」がつくられ、軽くて暖かい庶民の暖房着として、また艶やかな色彩の隠れたおしゃれとして広く全国に普及しました。
その板織りは、時代とともにいつしか忘れ去られ、幻の織物になっていましたが、平成21年から国の文化財活用モデル事業と、長野県の元気づくり支援金事業の助成を受けて、板織りの復活を目指してきました。
糸は銀河シルクを使うことによって色鮮やかな色彩の、また現代的なデザインを取り入れ、ファッショナブルに、ベストやさらに上着にもなる襟付きベストとカーディガンとして蘇りました。
板織りの特徴
板織りという織りは、大きな機織器を必要としない、裁断・裁縫が不要な、誰にでもできる簡単な織りです。
薄い板に前身ごろ、後ろ身ごろの型に合わせてピンを立て、そこに経糸を張り、緯糸の往路は縫うように、復路は筬を通すように糸を織っていきます。色の組み合わせや形のデザイン、大きさは自由にアレンジできて、オンリーワンの衣裳が簡単に誰にでもつくることができます。
使う糸は、一度にたくさんの繭から、柔らかく引き出した太い生糸を、いくつか軽く撚り合わせた極太のシルク糸です。ふんわりとして毛糸のように柔らかく、シルク特有の艶やかな光沢を放つことから、「銀河シルク」と名づけられています。
冬暖かなベストで暖かな贈物をしましょう
暖かく軽いベストを身にまとい、寒い冬を快適に過ごすために、上着の下の隠れたおしゃれに、肌に優しいシルクの衣裳を、大切な人に贈りましょう。
【今回開催の展示会について】
これまでさまざまな糸で試作を重ねてきた成果の作品を一堂に展示し、希望者に頒布します。
日本の王朝時代の襲(かさね)をヒントにした縞柄や、伝統的な縞柄のベストを中心に約50点を展示します。
そのほか、子供にも簡単にできる縄文織り(アンギン織り)のマフラー、ショールも展示します。
【糸取り実演】
蚕が吐いた糸を、繭から繰り戻して、クモの糸のような細い1本の糸を引き出すかわいい繭一粒繰糸機を使って、蚕の糸の不思議を見ることができます。
また世界最小の自動繰糸機で糸取りの仕組みを見ることができます。
【板織り実演と体験、ワークショップ:縄文織りでコースターづくりを体験】
机の上の板一枚で織ることができる板織りの織り方を実演、体験もできます。
ワークショップでは、縄文時代から続くアンギン織り(縄文織り)で簡単なコースターをつくります。
織りに親しみましょう。
※当日受付
- 開催日2019年11月05日(火)
- 時間10:30~14:00
- お問い合わせシルク文化協会事務局
TEL 090-4153-1904(会田)
TEL 0266-22-5276 - URLsilk-okaya.jp