まち歩き2018web用
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みやつこ=知事)がこの地に派遣され、科野国(しなののくに=信濃国の古名)の政治・文化の中心地になっていたと推定されています。奈良時代には、国分寺、国分尼寺が建立されており、信濃国で最初の国府が置かれた地ではないかと考えられています。田に居を構え、三代六十年に渡りこの地を治め、仏教文化を花咲かせました。らで、この地域が仏教の教学地であったからともいわれています。塩田北条氏の庇護のもと、塩田平は信濃の政治・宗教の中心地として栄え、様々な文化財を後世に残しました。安楽寺の八角三重塔、中禅寺薬師堂や前山寺三重塔そのほか多くの文化財が、この時期に建立されました。に真田昌幸が上田城を築くにあたって、現在の上田市街地の原型が形作られたのです。1 ②①543名所旧跡 訪ね歩き上田地域はいにしえより信濃国の政治・文化の中心地だった 義民MAP・D-5まち歩きガイドブック[上田市]2上田城は、天正11年(1583)戦国時代に勇名を馳せた真田昌幸により築城されました。現在は公園として整備され、桜や紅葉シーズンには、まつりも開催。園内にある博物館や櫓門の資料館も見応えがあります。徳川軍を二度にわたり退けた戦歴のある名城として知られています。 上田市二の丸 問合せ先/上田市観光課 ☎0268-23-5408 ●無休 ●入園無料[上田市]しなのこくぶんじさんじゅうのとう信濃国分寺三重塔天台宗のお寺で、室町時代に建立され、上田盆地にある四つの塔(信濃国分寺、安楽寺、前山寺、大法寺)のうち最大の三重の塔です。1月7・8日の八日堂縁日には毎年大勢の人々で賑わい、だるまや蘇民将来符を買い求めます。信濃国分寺の本堂は県宝に、国分寺跡は国の史跡に指定されています。上田市国分1049 ☎0268-24-1388●拝観時間/日中随時 ●無休 ●拝観料/志納[上田市]MAP・D-5インストールはこちらから▲だいほうじさんじゅうのとう大法寺三重塔(国宝)鎌倉末期の建立で「見返りの塔」という名で親しまれています。この名は、塔の姿があまりにも美しいので、思わずふり返るほどであるという意から、つけられたといわれています。青木村当郷 ☎0268-49-2256●拝観時間/9:00~16:30●拝観料/大人200円、小中学生100円MAP・C-5国重要文化財 その後、戦国の世を経て天正十一年(一五八三年)[青木村]②上田城 櫓(県宝) 北条氏がこの地に入ったのは、十三世紀末ごろか 鎌倉時代に入ると、幕府の信濃守護職、北条氏が塩うえだじょうせきこうえん上田城跡公園(国・史跡)あんらくじはっかくさんじゅうのとう安楽寺八角三重塔(国宝)日本で唯一の木造八角の三重塔。中国宋時代の建築様式で、長野県で初めて国宝に指定された建造物です。一見、四重塔に見えますが、一番下の屋根は裳階(もこし)と呼ばれ、「ひさし」にあたるものがついていることから、三重塔といわれています。上田市別所温泉2361 ☎0268-38-2062●拝観時間/8:00~17:00(11月~2月は16:00まで)●拝観料/大人300円(団体20名以上240円)、小人100円(団体20名以上80円)MAP・C-5 上田地域の歴史は古く、大和時代には国造(くにの[上田市]うえだじょう やぐら本丸跡の石垣上に立つ三棟の二階建ての建物です。明治の廃城のおり、西櫓を残してあとは取り払われてしまいました。南櫓、北櫓については、市内に移築されて残っていたため、昭和18年から本丸の東側入口の現在の地へ再移築されました。さんじゅうのとうぜんさんじ前山寺三重塔(国重要文化財)「未完成の完成塔」と呼ばれる美しい三重の塔があるこの寺は、平安時代に弘法大師が開き、塩田北条氏の祈祷所にもなりました。前山寺並木道の立派な黒門の後には、大きなマツやケヤキの巨木の参道並木があります。上田市前山300 ☎0268-38-2855●拝観時間/9:00~16:00●拝観料/大人200円(団体20名以上150円)、高校生100円、小中学生50円MAP・C-5こんな巨石、なんで運ぼうとしたんでしょう?周辺散策はご覧ください。4Pを6ページのまち歩きモデルコースにも入ってます!さなだいし①真田石真田昌幸が上田城築城の際、 太郎山から掘り出したこの大石を礎石としたと伝えられています。その子信之は松代へ移封のときこの石を形見として持っていこうとしましたが、微動だにしなかったという伝説があり、以来「真田石」と呼び習わされています。故事にならって見返ってみました。こうやって並べてみると…上田地域は三重塔の競演ですね。400年前の七つの櫓や堀、石垣などが3DCGで蘇る( )14上田城で上田城でお待ちしております!お待ちしております!VR上田城

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