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美しい工芸のまち、まつもと

伝統的な松本民芸家具があり、毎年5月には全国から多くの作家が集まる「クラフトフェア」も開催される信州松本は、言わずと知れた工芸のまち。
地元の職人の言葉からも、工芸のまちの息づかいが聞こえてきます。

暮らしの中でずっと
それが家具づくりの基本

銀座NAGANO2Fのイベントスペースに並ぶ、木のテーブルや椅子。その家具を手掛けた一人が藤牧敬三さん。

藤牧さんの椅子「丈夫につくることは当然で、使われる空間に馴染んでいるか、メンテナンスがちゃんとできて長く使えるか。そこにすごく神経を使いますね」と語ります。 確かにつくる家具は、洗練された美しさがあり、愛着が持てる独特の魅力があふれています。

実は祖父も父も建具職人という工芸一家。一度は会社員の道を選ぶも、その後職人へ。ものづくりの風土が根付く地域のDNAが受け継がれています。


誕生祝いに木製スプーンの贈り物
工芸のまちならではの取り組み

松本市では、9年前より市内で生まれた新生児に「ファーストスプーン」として木製スプーンが贈られています。

ファーストスプーンこの取り組みの仕掛人が同市で漆器店を営む碇屋公章さん。「当時、安いものを使い捨てるという風潮が広がってきて、本物を長く使うことの大切さやよろこびを伝えなくてはいけないと思ったんです」と海外の銀のスプーンをヒントに「木製スプーン」の企画を立ち上げました。

現在は松本近郊の木工職人6名が賛同。長く続けることで広めたいと願うこの活動では毎年約2,200本のスプーンが作られ、贈られた累計は17,600本に至っています。


藤牧敬三さん
藤牧敬三さん(家具工房 スタイル・ガレ)
出身地の朝日村でフルオーダーによる工房をはじめ、現在26年目。塩尻にはギャラリー「galle_f」も。
東筑摩郡朝日村西洗馬1556-27
TEL 0263-99-2492


碇屋公章さん
碇屋公章さん(碇屋漆器店)
国宝松本城の漆塗も行う、その道33年の漆塗職人。アイデア豊富で多彩な企画に携わっている。
松本市深志3丁目1番23号
TEL 0263-33-3635

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