LANGUAGE

信州のココが好き。信州のココが好き。

作家・環境保護活動家・探検家 C.W.ニコルさん

C.W.ニコルさん私は都会には住めないんです。朝目覚めたら、鳥の声や川の音が聞こえて緑が見える、そんな自然が近くにある場所が落ち着きます。きっと私の中味はクマなんですね(笑)。

C.W.ニコルさんここ黒姫もとっても気に入っていて、ここに「アファンの森」という里山を整備しています。そのきっかけは、ウェールズに戻って、故郷の森の再生を目の当たりにしたことです。一時は5%まで減った森林は60%まで復活し、子どもの頃に汚染されていた川には鮭が泳いでいたんです。人間は自然を壊すこともできるけど、直すこともできるんだと実感しましたね。

黒姫では、まず山を良く知る猟友会の仲間を口説きました。彼らの山の知識はすごい。木の種類だけでなく昔は何に使っていたなどもよく知っていました。彼らと里山を整備し、森が美しくなるにつれて、自然と人が集まってきました。森を楽しめるおもてなしができるようになってきたところです。

– Profie –
1940年英国ウェールズ生まれ。カナダ水産調査局北極生物研究所、エチオピア帝国政府野生動物保護省などに勤務し、シミエン山岳国立公園の創設に携わる。1962年に空手修行のため初来日。1995年に日本国籍を取得。長野県信濃町の黒姫に居を据え、執筆活動とともに森の再生に尽力し、2002年「(財)C.W.ニコル・アファンの森財団」を設立。現在は長野県森林大使を務め、里山の取り組みで「第2回信州おもてなし大賞」も受賞。

信州のココが好き。