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信州ブランドアワード2022
しあわせ信州部門 部門賞
「GREEN WORK HAKUBA(グリーンワークハクバ)」

しあわせ信州部門 部門賞
「GREEN WORK HAKUBA(グリーンワークハクバ)」
2022テーマ「地域再生・活性化に寄与する製品、サービス」

「サーキュラーエコノミー」をテーマに、サステナブルな自然あふれる地域を目指して

一般社団法人白馬村観光局(白馬村)
事務局長 福島 洋次郎さん(左)

株式会社新東通信
ビジネスプロデューサー・経営学修士 榎本 裕次さん(右)

雄大な自然に恵まれた白馬村。自然との距離が近いからこそ、気候変動は肌身に感じる深刻な問題です。特に近年は温暖化の影響による雪不足に見舞われ、地域産業の基盤であるスノーリゾートが大打撃を受けることも。そこで、サステナブルなマウンテンリゾートを目指して2020年9月に始まったのが白馬村の事業者と全国から集まったパートナー企業が親交を深め、カンファレンスやワークショップを重ねながら白馬村の未来をつくっていくプロジェクト「GREEN WORK HAKUBA」です。

自然再生と経済活動の両立を目指した循環型の経済モデル「サーキュラーエコノミー」をテーマに掲げ、大量生産・消費・廃棄の経済モデルに代わる持続可能な地域経済の仕組みづくりに向けた体験型プログラムの実施やコミュニティ形成を展開しています。

カンファレンスでは各界から有識者を招いて最新の知見を勉強。ワークショップでは村内外の人が集まって白馬村でできる具体的なアイデアをディスカッションし、地域のあるべき姿を提示してその実装を目指します。

プロジェクト立ち上げのきっかけは、2019年9月。温暖化による危機を身近に感じていた白馬村高校生たちが、気候変動に対し具体的な政策や行動を求める国際的な抗議行進「グローバル気候マーチ」を企画し、声を上げたことです。この行動に多くの人々が賛同し、集まった署名を白馬村村長に提出。村では同年12月に「気候非常事態宣言」を表明し、それを受けて白馬村観光局が動き出しました。

「白馬村では北アルプスの山々や豊富な積雪など、豊かな自然環境を活用した観光業が村の経済を支えてきました。しかしそれが気候変動により脅かされるのであれば、観光局としても行動をおこす必要があると感じました」

こう話すのは、白馬村観光局事務局長・福島洋次郎さんです。関心を寄せたのが、白馬村内に保養施設を持ち、新入社員研修などを行ってきた名古屋に本社を持つ広告会社・株式会社新東通信の取組みでした。広告ビジネスだけに捉われない自由な発想でビジネスを展開する同社では以前からサステナブルやSDGsをテーマとした事業やデジタル領域など多岐にわたる事業を展開しており、その一環でサーキュラーエコノミーの研究も行っていました。

「白馬で抱えている地域課題の解決に対し、サーキュラーエコノミーの考え方を取り入れたらどうか」

そう考えた福島さんは、同社の協力をえてサーキュラーエコノミーを学ぶプロジェクトを推進。2020年9月には、村を一望する白馬岩岳山頂を会場とした4日間のリゾートワークプログラム「GREEN WORK HAKUBA Vol.1」が開催されました。

「参加者は白馬に来ると、目の前に広がる圧倒的な景観に感銘をうけ、この自然を守るためにできることを考えたいと思うそうです。自然資源から人を引きつけられるのが、白馬村の武器だと感じます」

地域の魅力をこのように話すのは、新東通信のビジネスプロデューサーでソーシャルデザインユニット長の榎本裕次さんです。GREEN WORK HAKUBAの各種プログラムは榎本さんを中心としたプロジェクトチームで企画しています。

▲自分たちが守るべき自然とは何かを参加者に明確に感じてもらうため、ワークショップ前に湖でのカヌー体験やスノーシューツアーなどの自然体験を実施。ツアーの主体は地元の山岳ガイドなどさまざまな関係者が務め、参加者に各自のサステナビリティに関する考えを伝えてもらっている

2022年7月には第4回を開催し、これまでに50名超の有識者や実践者が登壇。300名を超える参加者がディスカッションを重ねた結果さまざまなスタートアップが動き出しています。

そのひとつが、初回からプログラムに参加する参加者が立ち上げたセミオーダー家具のクラウドサービス「iForest」です。白馬村を中心に開発生産拠点を設け、県内の林業家や製材所、家具職人と連携して持続的な方法で生産した木材から家具を作ることで、森林の荒廃を止め、森林資源の価値向上と林業の再構成を目指します。まずは村の間伐材を使ったモジュール型の家具を製作。2022年9月に開校した白馬インターナショナルスクールでも使用されています。

また、村内の宿泊施設でも使い捨ての歯ブラシを廃止するなど、サステナブルな宿泊施設を目指す第一歩となる取組みが展開されています。

▲「GREEN WORK HAKUBA」の会場で掲げる横断幕は、分解するとトートバッグに。昼食時に使われるランチクロスには食材のCO2排出量がかわいいデザインで描かれているなど、開催中も随所に持続可能性を考える仕組みが施されている

さらに、遠方からの参加者の移動で排出されるCO2と環境負荷も可視化。今後はCO2をオフセットするための取組みも考えていきたいと榎本さんは話します。

「このプログラムを通じ、参加者の皆さんには、白馬村はもちろん、それぞれ自分の地域で何ができるか持ち帰ってもらいたいですね」(榎本さん)

多様な意見とアイデアを持つ人が集まり、ともに学び、未来のあるべき姿を考えることから、白馬をサーキュラーエコノミーの聖地に。そして、次世代の子どもたちを幸せに。それが「GREEN WORK HAKUBA」の展望です。

「未来ある子どもたちの幸せのためにも、もっといい世の中をつくって次世代に渡していかないと。今回の受賞により、さまざまな事業者のサステナブルで楽しい未来のための試みを世界中の人々に知ってもらえたら」(福島さん)

豊かな自然を守るために、気候変動の危機と向き合い、白馬村に関わる全ての人が一丸となって力を合わせていくプロジェクト。サーキュラーエコノミーの実現という明確なビジョンを持った持続可能な実装が地域と社会を変えていきます。

 


 

GREEN WORK HAKUBA
一般社団法人白馬村観光局
長野県北安曇郡白馬村北城7025
0261-72-7100

https://www.vill.hakuba.nagano.jp/greenworkhakuba/index.html

※この記事は2023年5月時点の情報です。取扱商品等は変更になっている場合がございますので、ご了承ください

 
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